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え ぷるりぶす うぬむ * el conejo de la suerte

代表のこと(2)

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「アルヘンティノ代表はホコリだらけのロールス・ロイスだ。掃除しなければならない」アルフィオ・バシーレ監督が去ったとき、ディエゴ・マラドーナはこんな比喩を使った。戦わずしてサンティアゴでチリに降伏したくすんだ代表チーム。2008年10月31日のマラドーナのフレーズは、監督としてデビューを果たす20日前のものだ。あれから約10ヶ月の間に9試合を行って(ブラジル戦まで)アルヘンティナ代表はまだ埃を被ったままだ。チームを一掃し、マラドーナ監督を迎えたが期待されるような結果は出ていない。ロールス・ロイスは見かけの豪華さからほど遠く、実用化にも至っていない。

キーパー:マラドーナ監督は当初カリッソを起用したが、ボリビア戦での大敗後、彼を外した。その試合で彼がもっとも良かった選手だったにもかかわらず。いずれにしても、ラツィオでカリッソがプレーしていないことが理由とされた。数日前にマラドーナ自身、彼のキーパーはカリッソだと言っていたにもかかわらず、アンドゥハルがコロンビア戦でデビューを飾った。アンドゥハルはロシアとの親善試合で確実性がなく、ブラジル戦での敗戦で存在が薄くなった。

ディフェンス:サネッティの連続出場を除けば、残りの最終ラインは頭の痛い問題であった。デミチェリスの怪我で監督の黒板は修正を余儀なくされ、さらに自身の発言通りにもしなかった。「私のチームでは、エインセはサイドバックではなくセンターバックである」その後、コーチ陣はオタメンディのプレーに感心し、エインセを先発させるためにPapaを犠牲にした。…サイドバックとして。エインセはサイドではあまり機能していない。ブラジル戦では理解力に賭け失敗し、恐らくドミンゲスとオタメンディが入ることになるだろう。監督はドミンゲスを救世主として頼り、ブルディッソの控えとしておくつもりだ。

中盤:このセクションは全てが中途半端である。何人かの選手はプレーの質を落としている。マスチェラーノとマクシ・ロドリゲスだ。マラドーナ監督はボールコントロールを重視し、ベロンとの連携を考えてマスチェラーノとガゴのコンビを壊した。だが、この夜のベロンは仲間を見つけられない状態だった。コロンビア戦ではこの3人を一緒に起用し、ガゴを右サイドに置くという間違いを犯した。実験は失敗し、後半にはガゴのところで選手交代を行わなければならなかった。左サイドでは、ダトロがホナス・グティエレスの不在を嘆くマラドーナ監督を助けた。

攻撃:マラドーナは1度足りともこれぞという攻撃陣を見つけていない。メッシとテベスのコンビは相変わらずチャンスを逃し続けている。互いを補うことも、理解も見せていない。2人ともそれぞれ自分のプレーを探し、バラバラの部品である。マラドーナ監督は彼らをまとめることも、言葉で納得させることもできていない。アグェロもやはり2人とは相性が悪く、皮肉なことにメッシもテベスもいなかったロシアとの親善試合で1ゴール1アシストと活躍した。マラドーナ監督がゴンサロ・イグアインを無視し続けれるのは理解し難く、正当化もできない。リサンドロ・ロペスと並んで、今もっとも調子のよいフォワードだろう。

一年弱が過ぎて、マラドーナ監督は8度の招集で62人の選手を呼び、その内の30人が代表初招集だ。南米予選でのチームでのトップゴール数は今でもリケルメの4ゴール。彼は2008年の10月からプレーしていないのだが。

La Nacion/ Claudio Mauri
〈fin〉

*クラリン紙では、リケルメとアグェロが共に4ゴールとなっています。
by la_fraise7 | 2009-09-11 00:00 | Argentina代表