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え ぷるりぶす うぬむ * el conejo de la suerte

Pepeのインタ

Marco Ruiz | 03/01/2009 /asより

ーどうしてクリスマス休暇をア・コルーニャ(*ラ・コルーニャのこと。ガリシア語では“ア”になる)で過ごしたのですか?

早く回復したかったからだよ!回復というよりも、落ち着いてトレーニングしたかったし、この先の怪我を防ぐためだね。何しろ、親友のマルセロの結婚式(休暇中に地元ブラジルで結婚式を挙げた)にも行かなかったくらいなんだから!イブとクリスマス当日にポルトガルへ帰って、家族に会ったくらいさ…。

ーバケーション返上はやり過ぎじゃないですか?
そうでもないよ。新しい監督がかなり厳しいトレーニングをやるって聞いたから、心配だったんだ。一刻も早くベストな状態に戻したくてね。





ーこれほど怪我が重なる原因はわかっている?
いや、だって、マドリーに来るまでこんなに怪我したことなかったんだから!不思議だよ。なんでかはよく分からないんだ。本当に。いくつか検査も受けてみたよ。何か判ればと思って。今は新監督が来て、今までよりも少し激しいトレーニングをしているんだ。でもそれはオポルト時代に慣れてるけれどね。必要なことだから。

ーシュスター監督の時は、もっとトレーニングが少なかったのですか?
そうだね、でもそうせざるを得なかったんだ。試合続きだったし、すでに何人かの選手が抜けていたから、監督は無理をさせたくなかったんだと思う。これ以上負傷者が出ないようにね。そういうことじゃないかな。

ー実際にはどのような検査をしたのですか?これだけ筋肉系の怪我をする原因は?
両脚の強度を調べたよ。厳密な意味でバランスを取るためにね。

ー片方の脚の方がもう片方よりも強い?
いや、長さが不釣り合いということ。片方の脚の方が若干長くてね。大人になればほとんどの人がそうみたいだけれど。僕の場合は左脚が、右脚よりも13ミリ長いんだ。だから8ミリの踵当て(*1)を付けてるんだよ。


ーそれが負傷の原因となっているのでしょうか?
そうかも知れないね。でもそれは17歳でポルトガルでプレーしていた時からわかっていたこと。向こうでも踵当ては作っていたからね。その後オポルトではそれを外さなくちゃいけなかったんだ。あそこではtrabajo postural(*2)の方が好まれたから。今はまた踵当てに戻った。これで上手くいって、また良くなっていくといいんだけれどね。

ーディ・サルボ氏は今も練習に参加していますか?
彼はとっても素晴らしいよ。今までに僕が会った中でも最高のプロフェッショナルだね。彼についてウワサしている人は、何もかも知っているわけじゃない。ディ・サルボはフットボール界の中心人物だ。

ーでもこれだけの負傷者が出て、何のための研究所なんでしょう?
僕は代表の仲間や、マンチェスターやミランで彼と一緒にやったことがある選手と話すんだ。彼は様々なビッククラブでやってきた。選手たちにももちろん責任を負わなきゃいけない面もある。物事が悪い方へ向かったら、注意しないとね。

ーシュスター監督の欠点とは何だったのでしょうか。あまりロッカルームで会話をしないこと?それともプレー面において、統制をとらなかったこと?
そういうことを話すのは難しいよ。2番目の方かも知れないね。ファンも僕たち自身も何だか、どのチームと対戦しても負けるんじゃないかていう気になってたんだ。どことやっても何点か取られるんじゃないかってね。自信を失っていた。それは監督にも責任があるし、僕たち選手にも責任がある。

ーより団結するために、ファンデ監督は何を変えたのですか?
ささいなことだよ。間隔を空けないようにするとか、ゾーンを埋めたりだとか。まだ時間は少ししか経っていないけれど監督は、攻撃はまず防御からというフィロソフィを伝えてくれた。でももっと重要なのは、姿勢かな。仕事の仕方だね。今は僕たちは100%の状態でやっているし、それは練習中を見てもらえればわかると思うよ。

ーリラックスし過ぎていたとか?シュスター監督はその辺のモチベーションを与え続けられなかったのでは?(N:まぁ、鋭い質問w)
監督それぞれのやり方があるよ。例えば、スコラーリ監督はシュスター監督とは全然違う。チームメイトとは話すんだけれど、監督交代があった時には、ロッカルームは以前よりも落ち着くものだ。

ーファンデ監督とはトレーニングが増えて、その効果が出ていますか?
彼は今まで、ボールを持っている時も失っている時も常に激しく闘うチームでやってきた監督だ。僕がいたオポルトのようなね。そういうフットボールは好きだよ。マドリードみたいなチームにはいいと思うよ。今は強い意志があるからね。

ー新しい監督が来ると、変わるものですね!
僕たちは今はタイトルを獲得できると確信してるんだ。そのためにみんなで全力を尽くすよ。ファンデ監督が新しいメンタリティを運んできてくれた。それはすごく良いことだと思うよ。鍛え上げられ、気骨を持ったチームになる。ファンデ監督が持たらしたのはまさにそれだね、気骨精神というのかな。

ー今はリーガやチャンピオンズのタイトルが簡単に思えてきてますか?
簡単だなんてとんでもない!(笑)人生で簡単なことなんてないよ。でもそのために闘うってことは約束できるよ。

ーバルサはすでに12ポイント差です。乗り越えるのは無理?
まずはビジャレアル戦に勝つことだ。冷静になって、バルセロナのことじゃなくて自分たちのことを考えなくてはいけない。やらなくちゃいけないことをね。

ーリヴァプールとのチャンピオンズ・リーグは?
そうだね、彼らも僕たちのことを心配してると思うよ…。

ーあちらにはフェルナンド・トーレスもいます。
彼とは初顔合わせだ。リヴァプールはプレミアリーグにしてはタッチ数の多い、良いフットボールをしてるね。

ーラスが来て、ディフェンスのあなたとしては嬉しかったのでは?
僕はもう彼のプレーは見たことがあって、好きなタイプの選手だ。彼はまさにうってつけの選手だけれど、ここで成功を収めるためには時間を与えてもらわなきゃ。彼はとても謙虚な様子でここへ来たんだ。だから僕たちはラスが早くチームへ溶け込めるように手伝ってあげなくちゃね。

ーそれから、フンテラールは?ファン・ニステルローイに似ていますか?
クラースはルートのように、トップクラスの選手。事実、代表ではルートのポジションをやっているわけだし、オランダ代表としてゴールを挙げてるからね。ここマドリーでもそうなるといいね。

ーこれだけ新しい選手が入ってくると、もうクリスティアーノ選手が入ってくる余地はなさそうに思えますが。
(笑)もう、クラブにお金がないんじゃないの!重要なのは選手が来たい、ということじゃない。可能性があるかどうかは、この先を見てみないとね。

ー彼はユナイテッドの公式ページで、クラブに残るとまた言っていましたよ。もう沢山ですね!
難しいよね。夏にどうなるかな。今のところ、彼はユナイテッドに忠義を果たしている。僕がマドリーにそうしてるようにね。

ー早かれ遅かれ、いつかは来るんじゃないかと思います。
僕もそう思うよ。彼はここに来たがってるんだし。今のところ契約が残ってるからね。理想的なのはマンチェスターが彼に値を付けることだけれど。みんなそうしてるんだし…。

ーマドリーにはそれ以上の値を言ってくるとは思いませんか?
フットボール界はインフレ状態だからね、マドリーも、どこでも。僕の場合は3,000万ユーロかかったわけで、巷ではその価値があるかどうかって散々言われたよ。傷ついたけれど、今はそんなことないって証明することができた。

ー新年に当たって、ファンにメッセージをお願いします。
個人的にはどの試合も常に最後のつもりで全力で戦いたい。シベレスでタイトルを祝うことができるように願ってるよ。

〈おわり〉

*1踵当て…これは私が勝手にそう呼んでるだけ。たぶんスパイクの踵に何かを当ててるんだと思うのですが、サッカー経験者の方など、何かご存知でしたら教えて下さい。

*2trabajo postural…英語にするとWork pose。恐らくピラティスかヨガに近いかと思うが、よくわからなかった。

* * *
シュスター監督とディ・サルボさんの話。これだけ怪我人が続くと、高収益センター(だっけ?)は一体何をしているんだ、という話ももちろんあがってくるわけです。わたしもそう思わないこともないけれど、でも一番の責任はシュスター監督にあった、と思う。

去年シーズン当初にasの記事を紹介したはずですが、何のために毎日様々なデータを取っていたのか。黄信号の選手を休ませるためじゃなかったのか。そのために必要なローテーションをしていたか。ルートが手術後のオフィシャルラジオでのインタで言っていました。「ユベントス戦(第2戦)には無理をして出場した。そうしなければいけない雰囲気だったから…」と。

長期離脱になったディアラの場合も、その前に、もっともっと前の段階で休ませることができたはず。直接膝の怪我とは関係なかったかも知れないけれど、ディアラは太ももに違和感を抱えたまま数試合プレーしていた。その時はもうガゴが怪我から復帰していたから、何でだろうって、ずーっと思ってた。結局そうこうしているうちに、他の箇所を負傷して検査、手術、そして長期リハビリ…。この人(シュスター監督)にとって大切なのは一体何だろう、って。だからマドリでの監督評価としては0。でも彼がその気になった時の戦術はすごくって、…マドリではそれはほんの数試合だけで、レアル・ウニオン戦はゼッタイ何も指示を出してなかったでしょ、とは思うけれど、ここぞという時のプランはさすがだった。だから+0.3くらいかな。今シーズンは監督自身がモチベーションを下げてましたから。そりゃ、選手も自信なくすでしょ。

でも、できればシュスター監督のもとでサビオラが活躍して、監督をうならせたかったなぁ。シュスター監督の続投を望む理由はそれだけだったんですけれどね。ま、ファンデ・ラモス監督の元でもいいか!同じようなものですね。チャンスがくれば、必ず…!(ライバルは対戦相手ではないらしい)Vamos, Conejo!
by la_fraise7 | 2009-01-07 00:00 | Entrevista