継続のコツは後ろ向き?

Hola, todos!今日は久しぶりにコラムのようなものを書いてみようと思います。
まずは5月に入ったところで、春にふさわしく《継続のコツ》というテーマです。

いきなりですが、クイズです。
下の5人のタイプのうち、今年4月に始まったNHKテキストの外国語講座を半年後まで続けていける確率が高いのは誰だと思いますか?

Aさん:「よし、今年こそはやるぞ!」(語学大好き、やる気満々タイプ)
Bさん:「まずはこれをやって、一日何ページずつこれをやって…」(計画型しっかり屋さんタイプ)
Cさん:「うーん、何となく面白そう。やってみるかな」(何となく興味ありタイプ)
Dさん:「何を始めよう?そうだ、語学やろう!」(何でもいいから今すぐ始めたいタイプ)
Eさん:「あまり乗り気じゃないけれど…まあ、とりあえずやってみる?」(慎重派タイプ)

さて、誰でしょう?
正解があるわけではありませんので気楽に選んでみてください!

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わたしの予想では断トツでEさんです。そしてハマればDさん。Aさん、Bさん、Cさんは続いても5月までかな。もちろん、タイプというざっくりした枠組みなのでその中の例えばAさんタイプが1000人いたら、そのうちの数人は半年間継続しているかも知れません。でも確率としたらその程度だと思います。

なぜそう思うのか。
実は上記のAさんからEさんまでのタイプは、すべて過去の自分、すなわちわたし自身のことだったからです。時には意欲に燃え、時にはしっかり計画から入り、時には何となく思いつきでこれまで英語、フランス語、スペイン語、イタリア語のNHKテキストを購入してはひと月も経たないうちに挫折してきたのです。もっとも、フットボールを観てブログを書きながら語学学習まで手が回らなかったというのが本音ですが…。あと、お気に入りのノートとペンを使いたいからと始めた例もありましたね。そのときはDさんですね。

これまでは自ら外国語に興味があると思っていたのですが「自分がやりたいと思って始める」というのは錯覚であって、本当はどうでもよかったのではないかと最近になって気がつきました。過去には学習を始めたことすら忘れて放置したことも何度もあります。自分の「やりたい気持ち」というのはそのくらいいい加減なものなんだ、だから語学学習なんて続かなくて当然なんだと今更にしてようやく気づいたのです。いや、これだけ同じことを繰り返せば誰だって気づきますよね。

例えば受験や留学が控えている学生、転勤で海外移住が決まっている会社員、とある諜報機関に所属することが決まっているスパイ要員(なんて人がいれば)などは、AさんからEさんの中には含まれるはずもない。何しろ目的がはっきりしている近い将来のために時間を惜しんで学習に励んでいるでしょうから。

では逆に、なぜDさんやEさんには「半年間語学学習を続けられる」素地があるのか?
これにはいくつかの要因があります。

その前に前置き、前提。
何かを知るって楽しい!!!!!
これは語学学習だけではないと思いますが、何かを学習する、自分の知識を更新する作業って本当に面白い。そう、本当は楽しくて楽しくて仕方がない作業なんです。ただ、そこに辿りつくまである程度の時間がかかります。最初の発音練習を始めた時点でそんな境地に達せるのは最初から才覚のある人のみ。凡人の経験からいうとそこまでいくのに早くて1週間、遅くても1ヵ月ほど。ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線という法則に倣えば、人は覚えたことを20分後には42%忘れているそうです。1日が過ぎると67%、2日が過ぎると72%。そりゃ、三日坊主にもなりますって。
だから最初の3日が勝負?いやいや、それはウソ。いや、ホントなんだけれど(どっちだ)、それがわかったところですぐに実行できるならNHKだって「語学テキスト定期購読キャンペーン」なんて組まないでしょう。4月にあれほど山積みだったテキストが、7月には数冊棚に並んでいるだけのところを見ると誰もがそうそう続くものではなさそうですよね。

続く要因、其の一。
講師に惹かれ、ついていく。
遠山顕先生の「ラジオ英会話」(この4月から遠山先生は「遠山顕の英会話楽習」に移動しました)と柴原智幸先生の「攻略!英語リスニング」(現在は終了しています)。この2つがこれまで2年以上にわたって続けて聴いた番組ですが、この2つの共通点はズバリ、「中身」ではなく「人柄」でした。そう、途中から自分にとって英語はどうでもいいものだと気づきながらも、英語より話の内容が面白いし…とわけのわからない自己弁明をしながら聴いていました。あとになって振り返ると、実は講師の人柄やアティチュードに惹かれて「この先生についていきたい」と思えたから聴き続けられたのです。

遠山先生の英語学習は苦しいものじゃなくて楽しいもの、ラジオの最後にいつも言う「keep listening, keep practicing, keep on smiling!」という言葉にどれほど励まされたか。エエト、英語じゃなくて子育て中のイライラ解消に(待て)。特に最後のフレーズは子どものイヤイヤ期に手を焼いて笑うことが困難なときでも、朝に遠山先生のこの声を聴いて今日も頑張ろう!と思えました。(遠山先生、感謝しています!)

そして柴原先生の同時通訳者らしく常に一定のトーンで話される中に面白いエピソードがたくさん散りばめられ、一貫として本来の英語学習に試験範囲というものはないという態度を貫く姿勢は、とても信頼できました。小手先の英語学習ではなく、英語を通して何ができるかを考えよ、というメッセージは日常生活の規範として胸に届きました。ただしわたしにとってそれは英語ではなくスペイン語でしたが…(あぁ、柴原先生ごめんなさい!でも放送はちゃんと聴いていましたよ)。

その他、ちゃんと聞かなかったけれどイタリア語でもフランス語でも素敵な講師の方を見つけ、今後この講師が執筆するときは聴いてみようかなと思っています。現在入門編を担当しているスペイン語の福嶌先生もその一人。ギャグを散りばめながら一見易しそうに見せかけてけっこうハードな進め方をする先生の講座も、聞き逃すと損した気分になるのです!

続く要因、其の二。
現在の自分のレベルを知る。
これが肝心で、いちばん難しいことだと思います。人はだれでも、過去の自分の実績を信じてしまうからです。
実は7、8年前に遠山先生の「ラジオ英会話」を聴いたときは、すぐに挫折しました。なにしろたった数行のスキットの中に初めて聞くイディオムや単語が5個くらいあったので。毎日のことですから始めの数日間はやる気で突破できるのだけれど、それ以上は続きませんでした。わたしにはレベルが高すぎました。20年位前に英検2級を取っていたことを換算してしまい、現在の実力を過信したのだと思います。

よく自分の実力よりも一つ高いテキストを選べと雑誌や語学指南書で書かれていますが、これもあまりお勧めしません。最初から背伸びをしても継続可能なのはそれこそ何千分の一という資質を備えた一握りの人たちだけ。
数年前にICレコーダーを買って新たに録音したものを聴いたときに、「あ、これならわかるかも」と思って「ラジオ英会話」を再開しました。その間にTOEICのスコアが200くらい上がってたので、たぶん講座の内容と自分のレベルが釣り合ったのだと思います。聴いただけで6割くらい理解できるもの。そのくらいが実力レベルの目安だと思います。春は易しいところからスタートするせいか、今度の「英会話楽習」は聴いてすべてディクテーションしているのでテキストは読んでいません。もっともドイツ語にハマってから2週間は放置していますが…遠山先生、スミマセン!

***
ここからはいまなぜドイツ語なのか、なぜドイツ語が楽しくなってしまったのかを自分なりに分析します。

続く予感、其の一。
「入門編」という言葉にだまされない。
現在はドイツ語を始めたばかりですが、これが完全にEさんで。ホントにやるのか自分でもよくわからなかったので、とりあえず図書館で数冊ドイツ語の本を借りてきてやってみました。ドイツ語は全くの初めてだったのでとにかく理解できそうなものを選んで、やさしそうな本を選択して。それでも、同じ入門、初級と謳った本の中身がかなりバラバラであることに気づきました。第5課まで進んでも挨拶すら出てこないもの、初めから活用表を覚えさせるもの、いろいろです。講師によって「まずはこれをやってもらいたい!」と考えることは違って当たり前。どれが自分の好みに合うのか、探して選ぶことから始めるのがお勧めです。

続く予感、其の二。
NHKのラジオテキスト入門編は入門ではない!?
NHKのラジオ講座はやはり入門とはいえ、初学者にはついていくのがちょっとキツイと感じます。数年前にリニューアルされて分量が落とされ、内容もより簡単なものになったものの、知らない単語や発音できない単語に引っかかってモヤモヤしてしまうことも。ドイツ語の入門編を聴いても、知らない単語の解説がなかったり。さらっと聞き流せばいいのでしょうが、日本人はそういう曖昧さが続くと嫌になる人って多いんじゃないかな。そうならないように心掛けてはいても完璧主義に陥るというか…。

そこで考えた技は、GW中は再放送期間になります。この間に数日間で本を使って予習、あるいは復習をざっとするのがお勧めです。ここのポイントは少なくとも3日以内に読み切る程度の本を使うこと。上記のエビングハウスの忘却曲線を思い出してください。1週間かけて復習しようとか、5日でやろうとかはダメ。一、二の、三で終わらせることがコツです。本筋はラジオテキストと考えれば読み切れなくても良しと思える。1つ、2つ新しい文法や語句を覚えられたなら儲けもの、くらいの気持ちで。
例えばドイツ語なら…

『ドイツ語のしくみ』清野智明 白水社 (2014)
『基礎からレッスン 初めてのドイツ語 CD付き』宍戸 里佳 ナツメ社 (2017)
『すてきなドイツ語』CD付 清水紀子 白水社 (2017)

などなど、見開き2ページで一つの単元になっていたり、最初に文法のポイントを大雑把に把握できたりと工夫されていて尚且つ下の2冊は女性好みのイラスト多し(笑)、これでもかと入りやすいように配慮された本がたくさん出ています。わたしはいつも図書館で10冊ほど借りてきて好みのものを数冊読みます。すると、アドバンテージがあるので放送を聴くときにほんの少し心に余裕が生まれて、リラックスして聴くことができます。
もし語学を始めて4月で挫折しそうなら、ぜひ試してみてくださいね。
今はきっと続くだろうな、と感じてドイツ語の本を一冊、ドイツ史に関する本も一冊購入しました。まだ未読です…。

続く予感、其の三。
後ろ向きに始める。
このブログもそうなんですが、始めたときってかなり後ろ向きだったんです。そもそも自分からやるつもりは全くありませんでした。最初は人に投稿を依頼されて、かなり迷いましたね。「えー、わたしが???」って。それが10年以上続くのだから不思議なもの。フットボールだってそう。サビオラを見たときにインスピレーションを受けたものの、まさかこんな風になるとは。先に「よーし、応援するぞ!」とか「スペイン語やるぞ!」という気持ちがあって始めていたら、ここまで続いていたかどうかは怪しいです。スペイン語も当時サビオラがスペインにいて、彼がアルゼンチン人だったから始めたという理由だけで、わたし自身が選択したものではないんですよね。興味がある、好きとか嫌いという問題ではなく、記事を読みたいから、インタビューを聴きたいからやった。

NHKドイツ語のテキストも最初はやるのかどうか自分でも半信半疑で、ラジオは聴いていたもののテキストは図書館で借りました。(その後すぐに楽しくなり、テキストを購入しましたが)正直に言うと、最初にテキストを読んだ時もピンとこなかったのに、今ではテキストに書かれたワイナリーの地図のイラストを、ノートに書き写しているくらい(笑)ドイツワインも飲んでみたくなりました!(興味があるのはそっちかも)

続く予感、其の四。
意味は分からないけれど…。
何となくやってみたら面白い部分が見えてきて、ドイツ語にすっかりハマっています。ほんの些細なことなんですが、例えば「bitte(ビッテ)」だけでも意味が分かると数年前に某菓子メーカーのCMで、当時ブンデスリーガのシャルケ04に所属していた内田選手が(現在は鹿島アントラーズ所属)テレビ画面で言っていたセリフの洒落がようやくわかったとか。(ビッテには「どうぞ」や「お願いします」などの意味があり、英語のプリーズに当たる)「essen(エッセン)」には「食べる」という意味があって、いつも近所を通る移動パン屋さんの名前に使われているな~とか。本当にそんな程度のことなんですよ。でもわかると嬉しい。

ドイツ語は発音が難しそう、取っつきにくそうと思っていたら、ポルトガル語やフランス語に比べたら比較にならないほど規則正しくて覚えやすい。できるかどうかは別として、何とか相手に通じてもらえることならできそうな予感がします。フランス語は悲しいかな、その予感すらしない…。

ケストナーやヘッセの小説が読めたらなとか、オペラで謳っている内容が少しは理解できるかも?とか、テレビ番組「グッと!スポーツ」にもゲストとしてドイツで活躍する日本人アスリートが何人も出演してきたとか、もしかしたらそれら全てが伏線になっているのかも知れません。でもとりあえず、今わたしがドイツ語を勉強する必要はありません。ドイツに行く予定もありません。
ただ、楽しい✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌。「まいにちドイツ語」の入門編の音楽が聴こえてくるだけで楽しい気分になる。応用編も内容はさっぱりわからないけれど、解説の日本語で日本の街紹介を聴いて「なるほど」と思う。それだけで充分。

やる意義も、意味も今はわからないけれど、楽しいのでもう少し続けようと思います。その先に何があるのかは、その時にならないと見えてこないから。

***
あ、ところで右横のバーにサビオラのFacebookやらinstagramなどの公式サイトのリンクを貼りました。わたしのスペイン語が益々怪しいものになりつつある今、ハビの近況はそちらでご確認いただければ幸いです。アイマールのサイトもあとで貼らないとね。

…そっか。
ダリ、3月に天国へ旅立ったんですね。15歳で。
サビオラがバルサに移籍してしばらくして、飼い始めたゴールデンリトリバー。
奇想天外な動きをするので名付けたのが「ダリ」。
兄弟のようにどこへ行くにも一緒でしたね。モナコの一年間だけはハビが単身赴任していたので、携帯の待ち受けにダリの写真を設定してましたっけ。ダリはきっと幸せな人生…もとい、犬性を全うしたんだろうなぁ。ハビという兄弟を得て。
…可愛かったなぁ、ダリ。

あぁ、最後はしんみりとしてしまいました。
今回はこの辺で。
先のことなど本人にもわからない。それに気づいたことが語学学習を通じての発見でした。

Auf Wiedersehen!





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by la_fraise7 | 2018-05-04 19:06 | いろはにほへと | Trackback | Comments(0)

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